時間の感覚

日々の記録

「もうすぐ」ってどのくらい?

あなたの「もうすぐ」はどのくらいの時間でしょうか。「すぐ」と言われたら、どのくらいをイメージしますか?

私の場合は、せっかちだからでしょうか、「すぐ」と言われると1分以内を想定します。
「もうすぐ」と言われて、10分以上経過してもまだ終わっていなければ、「全然すぐじゃないじゃん」と思ってしまいます。

「もうすぐ」と言われると10分以内だと思っている人がいる一方で、「もうすぐ」と言った人が、「もうすぐ」の基準は30分以内だと考えていたらどうでしょうか。
「もうすぐって言っていたのに」
「いやいや、まだ15分しか経ってないよ!」
と、押し問答が始まりかねません。

あと少し、と言われたら、「あと少しってどのくらい?」
もうすぐ、と言われたら、「あと10分くらい?」

自分の返答次第で、お互いのストレスが減ることに気がつきました。

わんとみーの場合

ある休日のこと。

わん
わん

もうすぐ終わるから、これ終わったら買いもの行こ!

みー
みー

わかった〜!(あと5分くらいしたら、すぐ出られるようにしておこうっと。)

10分後・・・

みー
みー

まだかな・・・?

30分後・・・

みー
みー

もう30分も経ったけど、まだ・・・?

わん
わん

あとちょっと、あとちょっと!

みー
みー

ちょっとって、いつも全然ちょっとじゃないじゃん・・・

なぜそうなるの?

ADHDの方は、「時間感覚が不正確」や「先延ばしの傾向がある」と言われることがあります。
衝動性によって目の前のことについつい取り掛かってまう。過集中によりのめり込んで、気がついたら時間が経過してしまっている。そのようなケースが多いそうです。

もちろん、楽しいことに集中し、時間を忘れてしまうことは私もあります。ただ、「人を待たせている」という意識があれば、急いで済ませたり、切り上げるという手段をとることができます。
ところが、Wanの場合は、それが難しいよう。

じゃあ、どうする?

「わん」は、集中すると周りが見えなくなり、時間も忘れてしまいます。
「相手を待たせている」という意識も飛んでしまったり、「もうすぐ」の時間感覚が、私とはどうやらかけ離れていることにも気がつきました。

「もうすぐ」と言われた時に、「じゃあ15分後にしよう」と時間を明確に伝えても、間に合わないことは度々あります。
それでも、「15分」という明確な時間が頭にあると、「ごめんね、もう少しかかりそう」など、気にしてくれるようになりました。

これまでは、待たされる機会が多く嫌な気持ちになることも多かった、みー
それが今は、「もう15分経ったよ」と伝えれば、「ごめん!準備するね」とWanが答えてくれる様になりました。
一言謝ってくれるだけでも、すぐに行動をしてくれるだけでも、みーの気分はまったく違います。
私だって、家を出発する直前にバタバタしてしまうタイプなので、お互い様。
コミュニケーションの取り方を少し工夫するだけで、まったく違った心持ちになりました。

他の人とお話しするときにも、できるだけ明確な時間を伝えるように意識しています。
例えば、「あとで確認するね、明日には連絡する!」とか、「5分だけ待ってくれる?」とか。

時間の感覚は、人によるだけでなく、時と場合にもよると思います。
相手との感覚がずれていると、お互い嫌な思いをするかもしれない。
一言つけくわえると、自分も相手も気持ちよく過ごせるかもしれない。
そんなことを考えると、私は、後者を選びたいなと思います。

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